看護師・准看護師の初任給
ここでは、看護師の新卒入職時の初任給についてご紹介していきます。
人事院の調査によれば、平成23年調査時点での看護師の地域別・職種別の初任給は下記の通りになっています。
職種名(学歴) | 企業規模計 | 500人以上 | 100人以上 500人未満 |
50人以上 100人未満 |
||||
1級地 | 非支給地 | 1級地 | 非支給地 | 1級地 | 非支給地 | 1級地 | 非支給地 | |
円 | 円 | 円 | 円 | 円 | 円 | 円 | 円 | |
準新卒看護師 | 234,043 | 198,621 | 244,410 | 200,522 | 217,350 | 196,324 | - | - |
準新卒准看護師 | 182,750 | 160,057 | - | 176,694 | 182,750 | 158,161 | - | - |
(注) 地域区分の1級地、非支給地は、国家公務員の地域手当の支給区分によった。 「1級地」-東京都特別区 「非支給地」-地域手当の支給地域とされていない市町村
(※人事院「平成23年職種別民間給与実態調査の結果」を参考に作成)
上記を見ると、新卒看護師の平均初任給月額は19万円~24万円程度となっており、東京都特別区内にある500人以上の大規模な病院や施設に入職した看護師の初任給が高い傾向にあります。
また、新卒准看護師の平均初任給月額は15万円~18万円程度となっており、新卒看護師と比較すると大きな差があります。
薬剤師などでは需給バランスの関係で都心よりも薬剤師不足が深刻な地方のほうが給料が高いケースがよくあるのですが、看護師の場合には基本的に都心かつ大手となればなるほど給料が高くなる傾向にあるようです。
ただし、初任給の支給額の差は、看護師としての長いキャリアを考えれば小さなものです。 むしろ、初任給よりも、その後の昇給の幅やスピードのほうが病院や施設によって大きく差が出ますし、残業代や夜勤手当なども収入に大きく関わってきます。
そして、転職を考える看護師の方の多くは、単純に年収が増えるかどうかというよりは、仕事の内容や労働時間との兼ね合いでその給料が妥当かどうか、という点を気にする方が多い傾向にあります。
当然ですが、いくら給料が高くても看護師の人数が少なすぎて毎日激務が続くような職場では長続きはしませんし、逆に多少給料は安くても残業も少なくプライベートも充実できたり育児や家事と両立できるような職場はとても人気があります。
大事なのは、給料そのものよりも、自分のライフスタイルに合った働き方ができるかどうかと、働きに見合った報酬がもらえるかどうかです。
初任給があまりに安く、今後も伸びる余地がなく不安を感じているという若手看護師の方も多くいらっしゃると思いますが、そのような方は転職を焦らずに、ぜひ一度看護師専門の転職エージェントに相談してみてください。
看護師としての長いキャリアを考えれば、若手のうちの給料差はそれほど大きなものではありませんが、それより何より重要なのは、しっかりと自分の職場選びにおける優先順位を明確にして、目先の利益にとらわれず長期的な視点で意思決定をすることです。
良心的な看護師専門の転職エージェントであれば、新卒入職後1年未満の若手看護師の方の相談にも快く応じてくれますので、ぜひ相談してみましょう。若手看護師の方におすすめの転職エージェントは下記となります。
転職エージェントへの相談は無料ですし、相談したからといって必ず転職しなければいけないわけではありません。転職しようかどうか迷っているという方でも遠慮なく相談にのってもらいましょう。