老人ホームで働いていた看護師の転職理由
ここでは、老人ホームで働く看護師が、老人ホームを離れて違う場所で働きたいと感じた、代表的な転職理由についてご紹介しています。
老人ホームには特養ホーム（特別養護老人ホーム）、養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなど様々なタイプの老人ホームがあり、それぞれの老人ホームによって入居者の状態や看護師の体制、仕事内容も変わってきます。
そのため、働いている老人ホームの種類によっても看護師の悩みは様々に変わってきますが、一方で共通して出てくることが多い転職理由なども存在しています。老人ホームで働いていた看護師は、どのような理由で老人ホームを辞めることにしたのでしょうか。
まだ老人ホームで働いた経験がなく、違う施設や職場から老人ホームへの転職を希望されている方は、ぜひとも参考にしてください。
老人ホームで働く看護師の代表的な転職理由
老人ホームで働く看護師が口にすることが多い代表的な転職理由としては、下記が挙げられます。
- 介護士やケースワーカーなどとの人間関係がうまくいかなかった
- 看護師が少ないため休みの融通が利きづらく、大変だった
- 看護師が少ないためオンコールが多く、緊張状態が続いて精神的負担が大きかった
- 介護がメインで看護業務が少なく、やりがいを感じなかった
- 看護業務以外が多く、看護師としてのスキルが身に付かないと感じた
- 医師が常駐していないため看護師が独自の判断を求められ、プレッシャーだった
- 夜間の待機や急変対応による残業などで体力的に厳しくなった
- 給料が安かった
老人ホームで働いた看護師の方々の転職理由の中でも特に多いのが、「介護職など他の専門スタッフとの人間関係のこじれ」です。
老人ホームには看護師や介護士、ケアマネジャーなど様々な立場の専門職スタッフがいますが、介護職との仕事の分担がうまくできずに過度の責任と負担を背負わされたり、看護師に対する偏見があったりなどの苦労が絶えない老人ホームもあるようです。
また「夜間のオンコール（待機）に耐えられなかった」という声もよく聞きます。老人ホームには医師が常駐していませんので、急変時の対応など、看護師が独自に判断をしなければいけないこともあります。頼れる存在がいない中での待機は緊張と精神的ストレスを伴いますので、オンコールが嫌で老人ホームを辞めたくなる看護師も多いのです。
他にも、せっかく看護師として働いているにも関わらず仕事内容のほとんどが介護業務や介護士の補助などで、看護師としての専門性を活かせないためやりがいを感じない、成長できない、と感じて転職を検討する方も多くいます。
そして、これは入職する前からある程度の想像はできますが、ほとんどの老人ホームでは少人数の看護師で運営していますので、休みの融通が利きづらいという点が不満につながることもあるようです。
老人ホームへの転職をお考えなら
老人ホームには特養ホーム（特別養護老人ホーム）、養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなど様々なタイプがあり、規模や経営状況などによっても看護師の体制、職場の雰囲気などは大きく変わってきます。
中には一般病棟のハードワークから逃れるために老人ホームへの転職を考えている方などもいるかもしれませんが、老人ホームには老人ホームの難しさや大変さも多くあるため、事前にしっかりと情報収集をしておくことが必要です。
特に、看護師の配置状況、オンコールの体制、介護士との連携状況などは直接仕事のやりがいや負担に関わってくる部分でもありますのでしっかりと確認しておく必要があります。
老人ホームの内情については外からはなかなか分かりませんので、看護師専門転職エージェントから情報を収集するのも一つの手です。転職エージェントの社内には、老人ホームが嫌になり飛び出してきた看護師の方々からヒアリングした様々な施設の内情に関する情報が蓄積されていますので、そうした看護師からの実際の口コミを基にした内部情報を提供してくれます。
老人ホームの中には残業も少なく働きやすく、介護士と看護師の連携も上手く行っており、地域に住む老人のケア施設としてしっかりと機能している優れた施設も多く存在していますので、ぜひそうした老人ホームへの転職を実現できるよう、転職エージェントを有効に活用しましょう。