外来で働いていた看護師の転職理由
ここでは、病院の外来で働く看護師が、外来を離れて違う場所で働きたいと感じた、代表的な転職理由についてご紹介しています。
外来は病棟とは違い夜勤がないため、出産後、育児をしながらパート勤務などで働きたい看護師に特に人気がありますが、中には新卒で外来を希望する方もいます。
しかし実際のところ、外来で働いた看護師の方々はどのような理由で外来を離れようと思ったのでしょうか。
まだ外来で働いた経験がなく、違う施設や職場から外来で働く看護師への転職を希望されている方は、ぜひとも参考にしてください。
ちなみに、外来といっても総合病院の外来とクリニックの外来では仕事内容も異なってきますので、ここでは病院の外来で働く看護師の方々の転職理由をご紹介していきます。
病院の外来で働く看護師の代表的な転職理由
病院の外来で働く看護師が口にすることが多い代表的な転職理由としては、下記が挙げられます。
- 患者からのクレームに苦痛を感じた
- 次々と患者をさばいていくスタイルに向いていないと感じた
- 事務処理業務が多く、看護師としてのスキルが落ちると感じた
- もう一度病棟の雰囲気に戻りたいと思った
病院の場合、独身で時間の融通が利き、体力的にも恵まれている新卒や若手は病棟に配属されることが多いので、いきなり新卒で外来に配属されるケースは一般的にはあまりありません。
そのため、外来で働く看護師は、病棟での勤務経験があるベテラン看護師や、子育てをしているママ看護師などが多い傾向にあり、パート勤務の看護師も多くいます。
そのためか、病棟で働く看護師の転職理由に比べると、精神的・肉体的な苦痛が転職のきっかけとなるケースはそこまで多くないようです。
外来という仕事の特性から来る転職理由が多い
外来で働く看護師の転職理由として多いのは、外来という仕事の特性上から来る不満です。
外来では患者の窓口となるため、待ち時間が長さや対応の悪さによって患者からのクレームを受けることもありますし、急な電話対応などもありますので、患者対応にストレスを感じてしまう方もいます。
また、多忙な外来では分刻みで次々と患者の対応をしていかなければいけず、1人1人の患者とじっくり向き合うことができないこともあります。あまりの患者対応の多さに、「太陽の患者をさばいているだけ」のような感覚に陥ってしまい、やりがいを見失うケースもあるようです。
他にも、外来の看護師は処置以外にも受付、電話応対や検査、入院の案内など様々な事務処理業務も担当することになりますが、採血や点滴、大きな処置などは処置室で行い、担当の看護師がついている場合などは、外来の看護師が処置をほとんど、または一切しないケースなどもあるため、このままでは看護師としてのスキル、経験が身に付かないと不安を感じて転職を考える方もいます。
そして、外来で働く看護師の中には元々病棟で働いていた経験がある看護師も多くいますので、いざ外来で働き始めると、夜勤や残業で肉体的にはハードだったものの忙しく走り回っていた病棟の頃を思い出し、やはり活気のある病棟に戻りたいと考える方もいるようです。
外来への転職をお考えなら
外来は病棟とは違って夜勤もなく、多少の残業はあっても基本的には毎日規則正しく勤務することができますし、パートでの募集などもありますので、結婚して少し仕事のペースを落ち着けたい看護師の方や、出産、育児を終えて復帰したいママさん看護師の方、パートで働きたい看護師の方などにも向いています。
忙しい病院の外来では患者対応の優先順位を考えながら次々と訪れる患者を目まぐるしいスピードで対応していくことが求められますし、初めての方にとっては覚えることが多く大変かもしれませんが、そのぶん外来ならではのやりがいも味わえますし、病棟から外来に移って今では外来のほうが好きになったという看護師の方も多くいます。
ブランクをお持ちの方や初めて外来を希望される方は不安なことも多いと思いますので、ぜひ看護師専門の転職エージェントに相談してみましょう。
外来の忙しさや看護師の配置体制、職場の人間関係、仕事の役割分担などは病院やクリニックによっても異なってきますので、希望する病院やクリニックの外来が実際どのような雰囲気と仕事内容なのかを転職エージェントにヒアリングして事前に把握しておくことをおすすめします。
転職エージェントへの相談やヒアリングは全て無料でできますので、ぜひ有効に活用しましょう。