精神病院の特徴・メリット・デメリット


精神病院の特徴

近年では生活ストレスの増加に伴い精神疾患の患者数は年々増加傾向にあり、精神科クリニックや精神病院など、精神疾患を専門とした医療ニーズが非常に高まっています。また、現在通院はしていないものの、実際には精神疾患を患っている潜在精神患者数も相当数に上ると考えられており、精神病院や精神科は引き続き高い需要が見込まれています。

精神病院・精神科で働く場合は、急性期病棟なのか慢性期病棟なのか、それとも認知症病棟なのか、などによって仕事内容や働き方、職場の雰囲気も大きく変わります。

例えば超急性期にあたる「精神科スーパー救急」の病院であれば救命救急センター並の慌ただしさとなりますし、逆に慢性期の病院・病棟であれば、患者の方ひとりひとりとじっくりコミュニケーションをとりながら時間をかけて信頼関係を構築していき、症状の裏にある本当の問題を探り出していくことが求められます。

また、精神病院・精神科の場合、一般的に男性の看護師の割合が高い点も特徴的です。これは、精神疾患患者の中には暴れてしまう患者の方もいるためです。

精神病院で働くメリット

精神病院で働く主なメリットとしては、下記のような点が挙げられます。

  • 長期間に渡り患者が自立するまでのサポートができる
  • 残業が少なく、落ち着いた環境の中で仕事ができる

慢性期であれば、長いスパンで患者の方と付き合うことができ、社会復帰や自立に向けてじっくりと寄り添った看護を実践することができます。また、精神科の患者の場合、身体上は健康で元気なことも多いため、ケアの一環として外で一緒に遊ぶこともあるなど、精神科ならではの看護の仕事にやりがいを感じている方も多いようです。

また、一般の急性期病棟のような慌ただしさはありませんので、残業も少なく、落ち着いた環境の中で働くことができる点も魅力です。そのため、精神科・精神病院はどちらかというと、これまで幅広い科目で様々な経験を積んできたベテラン看護師の方からの人気が高い傾向があります。

精神病院で働くデメリット

一方、精神病院で働く主なデメリットとしては、下記のような点が挙げられます。

  • 患者に振り回されてしまう難しさ
  • 医療行為が少ないので、看護師としてのスキルが身に付きづらいことも

精神科のもっとも難しいところは、何よりも患者といかに接するか、という点でしょう。患者の方からの暴力があることもありますし、虚言などの言動に振り回されてしまうこともあります。精神科で働いている看護師の方が精神疾患になってしまうことも珍しくないため、患者とは信頼関係を築くために寄り添いつつも、一定の距離を置いて接するといった高いコミュニケーションスキルが求められるようです。

また、精神科は医療・看護という枠を超えた幅広いサポートが求められることが多く、精神看護自体も非常に奥深い分野ではあるものの、やはり医療行為が少ないぶん、一般的な看護師としてのスキルは身に付けづらい環境にあります。

一般病棟で一通り経験を積んできた方が、これまでの経験を活かして精神看護の道に携わるというのであれば問題はありませんが、当初から精神科志望の若手看護師の場合、入職後に自身のその後のキャリアやスキルに不安を感じることも多いようです。

精神病院への転職をお考えなら

精神病院は急性期・慢性期によって仕事内容や働き方も大きく変わりますし、職場の雰囲気も病院によって様々です。そのため、未経験から精神科・精神病院への転職をお考えの方は、転職支援会社を活用して事前に希望の病院やクリニックの内情についてしっかりと把握しておくことをおすすめします。

また、一般病棟から精神科への転職をお考えの方は、その後のキャリアについてお悩みの方も多いので、ぜひ長期的・客観的な視点で見た際のキャリアプランについてもキャリアアドバイザーに相談しておくことをおすすめします。

特におすすめの看護師専門転職支援会社としては、下記が挙げられます。

精神科・精神病院はまさに今社会から求められている医療であり、精神疾患は誰でも身近に存在するものです。一般病棟の看護とはまた違った奥深い看護を実践することができる、非常にやりがいのある仕事です。但し、その反面で精神科ならではの難しさや苦労もありますので、ぜひしっかりと情報収集をしたうえで、納得のできる転職を実現しましょう。


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