よく求人を出している病院は、離職率が高い病院?


看護師の方々の転職相談をしていると、たまに「あの病院はいつみてもずっと求人情報を掲載しているみたいなのですが、離職率が高いということでしょうか?」といった質問を受けることがあります。

「常に求人を出している=常に新しい看護師が必要=常に看護師が辞めている=離職率が高い」ということなのだと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか?

結論から言うと、ずっと求人情報を出している病院が、必ずしも離職率が高い病院だとは限りません。

そもそも病院が看護師を募集する背景には、看護師不足や欠員以外にも、様々な理由があります。

  • 患者数の増加に伴う看護師の増員
  • 10対1から7対1への移行に伴う看護師の増員
  • 結婚や出産、転勤などに伴う欠員の補充

上記のように、受け入れ患者数の増加、7対1への移行など、ポジティブな理由で積極的に看護師を採用し続けている病院も数多くあります。

また、欠員補充のための採用だったとしても、20代後半の看護師が多いため常に結婚や出産に伴う退職が多い病院などもあります。

そのため、常に求人を見かけるからといって、離職率が高い病院だからと敬遠する必要はありません。

むしろ、例えば求人広告サイトや転職支援会社のように採用費用がかかる手段を通じて看護師を募集できる病院は、経営状態が良い病院であるケースも多く、結果として医療設備や教育研修が充実しているなど、看護師にとっても働きやすい環境が整っている病院も多いのです。

大事なのは、表面的な情報やアドバイスに惑わされることなく、その病院の採用背景をしっかりと確認することです。

病院の採用背景が気になる方は、転職支援会社にお願いすれば教えてもらうことができますので、ぜひ積極的に活用しましょう。